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『Borrowed Landscape-Yokohama(横浜借景)』とは

NPO法人Offsite Dance Projectは、国内外の都市空間を舞台に、日本と海外のアーティストが共同で創作・上演に取り組む "都市空間におけるダンスコラボレーションプロジェクト" を推進しています。このたび、世界各国の非演劇空間でパフォーマンスを展開するベルギー拠点の「deepblue」(ディープブルー)とともに新プロジェクトを立ち上げ、今秋横浜にて『Borrowed Landscape-Yokohama(横浜借景)』を開催します。

タイトルの「借景」は、庭外の風景を景観として利用する伝統的な造園技法ですが、このプロジェクトは、わたしたちの身の回りにある環境や風景を〈借景〉とするサイトスペシフィックなパフォーマンスです。今回の舞台は、横浜の都心部みなとみらい地区にある一戸建てのモデル住宅。建物や家具、暮らしのスタイル、そこに展示されているさまざまな要素に、身体/音/言葉などを重ね合わせることで、都市の風景と人との関係を問い直す試みです。

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【 国際共同制作によるサイトスペシフィックプロジェクト 】

プロジェクトメンバーには、ベルギーと日本から第一線のアーティストが参加し、共同制作によるパフォーマンスを展開します。
契機となったのは、今年2月にOffsite Dance Project主催の「We dance 2011」で、deepblueが建築事務所にて日本初演した『Field Works-office』。通常業務が行われているオフィスに観客が10分ごとに2名入場し、30分滞在。現実と虚構が往来するインスタレーションパフォーマンスが、従来のダンスの概念を覆す試みとして高く評価されました。この公演には日本から小浜正寛と山田うんが参加し、ベルギーと日本のアーティストが互いに刺激を受け合う、新しい国際共同制作プロジェクト『Borrowed Landscape-Yokohama(横浜借景)』へと発展しました。

本公演では、ベルギーから、「Field Works」の主要メンバーであるハイネ・ロズダル・アヴダルと篠崎由紀子がコンセプトと演出、ファブリス・モワネが音響デザインを手がけ、ローザスの舞台で活躍するダンサーの社本多加が初参加します。
日本からは、テキストにチェルフィッチュの岡田利規。振付・出演に、それぞれ独自の作品を国内外で発表し、海外のアーティストとのコラボレーションやソロパフォーマーとしても評価の高い川口隆夫、神村恵、小浜正寛、そして、注目の若手長内裕美が参加。山田うんがアドバーザーとして参加します。それぞれ異なる出自、異なる傾向の作品ゆえに、これまで共演する機会のなかったアーティストたちが、本作品では共同制作に取り組んでいます。


公演写真(撮影:森日出夫)
→写真アルバムへ移動する

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「横浜借景」の楽しみ方

横浜の都心部みなとみらい地区にある住宅展示場「横浜ホームコレクション」にある、一軒のモデル住宅に、15名ずつ入場し、45分間滞在していただきます。
建物、家具、暮らしのスタイル、そこに展示されているさまざまな要素に加え、観客の存在自体もパフォーマンスの一部として取り込む、即興的なパフォーマンス。各部屋に、身体/音/言葉を介在させることで、観客ひとりひとりの知覚や想像力でさまざまな見方ができるパフォーマンス体験です。

このプロジェクトは、現実をわずかに拡張しながら、身体のあり方/参加する人々のものの見方に疑問を投げかける新たな体験の共有を目指し、横浜での世界初演後、ベルギー、ノルウェーにて上演されます。


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横 浜 借 景|Borrowed Landscape –Yokohama 2011.10/28-11/1 横 浜 借 景|Borrowed Landscape –Yokohama 2011.10/28-11/1
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